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天草市立御所浦恐竜の島博物館

天草の化石から太古の世界に思いを馳せる、島内の化石採集・自然観察の拠点施設

フェリーで訪れる離島にある、天草の1億年の大地の歴史を語る博物館


事例概要

離島・御所浦島にあり、恐竜が生きた白亜紀の地層の上に建つ、太古の世界に思いを馳せられる自然史系博物館の新築リニューアル。
リニューアルでは、島に「ホームステイ」するように展示を深くじっくり楽しめる博物館体験の提供を目指しました。
また、博物館は島内の化石採集・自然観察の拠点となり、島巡りへの送り出し機能も担っています。

課題/テーマ

博物館の特異な立地を生かし、展示の主役・地元天草で見つかった化石資料にこだわり、来館者に時間をかけて見て楽しんでもらうための空間と体験をつくること。

解決策/実現策

オリジナルの体験学習「研究者の頭の中」のブレインマップをモチーフにしたパネルでは、従来の博物館で展示のウラに隠れていた研究者の思考をリアルに知ることができます。また、天草の化石を研究テーマにした「研究シート(12コーナー全17種)」を用いることで、化石・模型・キャプションなどの展示物を手掛かりに、来館者が本格的な研究プロセスを追体験できる仕組みを構築しました。

事業主
天草市
業務範囲
施設コンセプト企画、展示企画、デザイン・設計、制作・施工
当社担当者
ディレクション:篠原 宏一
展示企画:小松田 麦子
デザイン・設計:小倉 利隆、黒田 教昭 
制作・施工:阪田 宏治、江島 隆二
プロジェクトマネジメント:中川原 謙二、加藤 一郎
所在地
熊本県
オープン
2024年3月
ウェブサイト

「地球誕生から恐竜の時代へ」:天草の大地の歴史が始まる1億年前まで、化石と復元イラストでたどるプロローグ

「白亜紀の天草」:膨大な天草産の化石を壁一面に展示。多くが露出展示のため、間近でじっくり観察できる

「新生代の天草」:大地の変動を壁面の大型グラフィックでダイナミックに展開。地層と化石とを対応させて見やすい工夫を施した

「現代の天草」:地元の漁師たちから寄贈された剥製資料で、天草の自然の豊かさを表現

「研究者の頭の中」:パネルには研究者の思考プロセスが図解され、化石資料の「見かた・楽しみかた」が養われる

「研究シート」に導かれ、天草の化石の特徴やキャプションの情報を細かく観察できる

御所浦では巨大な全身骨格も研究をサポートするための「比較対象」。特徴を比べ、天草にいた恐竜の姿を想像させる

「研究発表」研究シートの掲示板では、互いに考えを比べたり新たな視点に気づけ、もう一度展示室を見に行きたくなる空間とした

撮影:株式会社 ライズデザイン


ディレクション
篠原 宏一

ディレクション
篠原 宏一

主にミュージアムなどの文化施設、文化催事などの展示において、情報・体験・コミュニケーション全般の企画を担当。近年は自然や環境、サステナビリティに関するテーマ、マンガをはじめとしたジャパンカルチャーに関するテーマなど、国内外で社会的潮流となっているテーマの空間づくりに積極的に取り組んでいる。静岡大学非常勤講師。

展示企画
小松田 麦子

展示企画
小松田 麦子

歴史・自然・科学・企業の技術など幅広いテーマのミュージアムの企画を担当。丁寧な調査とコミュニケーションによって、クライアント自身でも気づいていない魅力に光を当て、多くの人に楽しんでもらえる展示空間を作っています。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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